体育祭の終わった学校はまた普段通りの様子に戻っていった。



「琴弥、数学の宿題やったぁ~??うち、全然やってないしぃ…」



大きな声で私に駆け寄るのは元気な日南。



「あたしは昨日の夜、必死で終わらせたよ」



「え!マジ??じゃあノート見~せ~て~♪」



「は?ダメダメ~」



「うわぁーーー。琴弥のケチ、ケチィーーー」



いつもの景色、いつもの光景がここにはあって・・・・・。










でもその中でそんな毎日の中で、



ただ、変わった事がただ1つだけあって・・・・・。



「おはよ!海道」



「お!渡辺、おはよう」



私は自然に、海道貴人と言葉を交わすようになっていた。



意識するとかそういうんではなく、



同級生の1人として・・・・・



「あ、海道、いい所に来たじゃん。数学の宿題のノート見・せ・て~!」



海道貴人を見つけた日南は嬉しそうに近寄る。