「分かってるって。うちら真面目だもんねぇ~!」



私と顔を合わせ、笑顔で答える日南。



手を振りながら、教室を出る海道貴人。




………??



なんだったんだ…さっきの海道貴人の言葉…。



私……私は……分からないじゃん。



どう受け止めればいいか…ちっとも……どうしたら…いいか……。



…分かんないじゃん…。



出来上がったばかりの体育祭のパンフを見ながらニコニコしてる日南。



日南には言えない……か…。



はぁ……。



私は深くため息をついた。



海道貴人…あんたは私をまたこうやって…私を苦しくさせるの?



こうやって、また動揺させてその場からいなくなるんだね。



これって、動揺……?



動揺してる??あいつの言葉に??






「なぁーに、ぼーーっとしてるのよ!気合だぞ。琴弥♪」






「あ、はいはい……」





そして、私達も校庭へ向かった。