それから急に場面が変わった。


女の子は病気にかかった。
熱も下がらず1週間もくるしんでいるらしい。

少年は大人達に母親を殺したのはおば様だと言うが、大人達は信じない。

母上とおば様は親友だったろ、と
片付けてしまった。


少年は自分の部屋の天上を見上げていた。

「シャルの苦しみを取り除いてあげたい…僕の願いが叶えば…」

ふと少年は思いついた。

「死んだおば様に貰った願い箱!?」

銀色の小さな箱…

あれは…!?

少年は一晩中願い続けた。

「シャルの辛い記憶だけを取り除いてください…」