黒アゲハ Ⅲ -運命- 【全完】



へ〜

1年の中で最大のイベントなんだ…


「懐かしいな〜」


店長は昔の思い出に浸りながらタバコを一本取り出し、外へ出た。

あたしがいるから気を遣わせて外で吸っているんだと思う。


「あたし、クリスマスまでにはもう女子高生じゃなくなってるな」


みんなあたしの一言に一時停止。


「学校…辞め…るんですか?」

「3学期はお腹目立てきてどうせ辞めるハメになるし…2学期で女子高生時代を終わらせようと思って」


これはあたしが考えに考えた末、出した結論だ。

悩んで悩んで…

やっぱりこれが1番いい方法だとあたしは思った。