ふと視線を感じ、周りを見渡すと拓磨とばっちり目が合った。


…なに?

なんで見てるの…?


「まぁ頑張れ」


拓磨はそう言った。

みんな騒いでいたから聞こえなかったけど、そう口が動いていた。


みんな…あたし達を応援してくれてる…

頑張らなきゃな。


裕也と健はまだバトルしていて、玲奈まで乱入している。


きっと…

もう少ししたら…

あたしはこの場にもう
     …居ないんだろうな──…