黒アゲハ Ⅲ -運命- 【全完】



やばい…

どうしよう…と純に助けを求めると、純はゆっくりと頷いた。


頷いたってことは…

言えってこと…かな…


「…禁煙ってのはうそなの」


みんな『……?』みたいな顔してあたしを見つめる。


「…えと…あたし…妊娠した…んだ…」


……………


え…?

なんで黙ってんの…?


ちらっと裕也をみると、口をあんぐりと開けている。

他のみんなもぽかーんとして理解できていないようだった。