「決断、したのね?」 家のリビングに純を招くと、そうお母さんは言った。 その言葉に純は 「はい」 と言い、あたしも頷いた。 「そう」 お母さんはにっこり笑ってソファーに座っている。 純が口を開こうとしたので、あたしは純の手を握って止めさせ「あたし、産みたいの」とお母さんに言った。 「それは、2人で決めたの?」 「うん」 「お願いします」 純が深々と頭を下げ、あたしも頭を下げる。