黒アゲハ Ⅲ -運命- 【全完】



いつもバイクで通りすぎていたカフェに入った。


「ここ来たことある?」

「…ない」


さっきから質問しても、返事をするだけ。

あたしはどうすることもできなくて、黙ってしまった。


すると

「…話ってなんだ」

純が珍しく口を開いた。