すると、裕也がくすくすと笑いだした。
「…どうしたの裕也。全然笑うとこじゃないんだけど。大丈夫?頭打った?病院行く?」
「いや…べ、別に」
笑いながら言われても…
説得力ないですが?
「なんかあれだよな」
深呼吸して話しだす裕也。
「昔の純からはこんな生活、考えらんねぇよ」
…そんなに荒れてたの?
純って。
「だってよ、誰にも興味示さなくて無口で無愛想でさ。んのくせ喧嘩強くてカッコよくて、意外と下の奴らまとめんのうまくて。
俺、純に憧れてた」
「俺も憧れてた」
健も懐かしそうに言う。
「…そうなの?」

