「2人共まだ若いから、お母さんは親としては反対よ」

「……………」

「でも…」

「…?」

「ひとつの大切な命よ。一度失ったらもう戻ってこない。
これから先のことは、お母さんが決めることはできない。あなた達2人が決めたことには、お母さんは反対しないわ」


お母さんはそう言ってにっこり笑うと「孫に早く会いたい」なんて言ってごはんを食べていた。


そっか…

お母さんは人の死の重みを知ってるんだ…

あたしのお腹にいる、赤ちゃんだって…

小さいけど大切な命だもんね。