黒アゲハ Ⅲ -運命- 【全完】



目を瞑り、手を合わせて願うあたしに純はくすっと笑っている。


「なに笑ってんの?あたしちょー真剣にお願いしてるのに!!」

「へ〜なにを?」

「ひみつ」


言ってやんないんだから。


「せっかくここに連れてきてあげたのに、ひみつなんだ?」

「……………」


痛いとこつくなし。

なんか言わなきゃいけない、みたいになってんじゃん…


恥ずかしくて言えない…