黒アゲハ Ⅲ -運命- 【全完】



純は丁寧に包装から香水を取り出してさっそくつけた。


「これいい匂いだな」

「純のためにめっちゃ時間かけて選んだんだから」

「嬉しいわ。ありがと」

「////」


まさか純からお礼言われるなんて…

言っちゃ悪いが…思ってもみなかった…


余計にハズくなったあぁ////


「俺も結奈にプレゼント」


そう言って純があたしに小さな箱を取り出した。


「──へ?」


それを開けたあたしの第一声は、なんとも間抜けな声だった。