重たい空気が流れる。 「学校辞めたって、別にみんなとさよならするワケじゃないし…倉庫も行くし、ね?」 「あ〜やっぱ寂しいー玲奈やだー」 拓磨の腕に抱きついて泣く玲奈。 しょんぼりする裕也と健。 そして悩み込む流星に黙っている純。 「とりあえず、今日って決めたから。あたしは後悔してないよ?」 「ごめんな。結奈が後悔してないなら俺はなにも言わない」 「うん…」 たぶんごめんなって言うのは赤ちゃんのことだと思う。 でも純がそう言ってくれて、あたしは心残りだったことがなくなった気がする。