「コウを呼ぶんだよ。少しの時間だけなら美緒の体を借りて話すことぐらいできる。」 「じゃあ、なんでお前らそれをやらなかったんだ。」 やらなかったんじゃない。 やれなかったんだ。 「失敗すれば美緒の生命力を削るかもしれない。」 そう…。命の危険があるんだ。 でも、生命力を削るだけだから死まではいかないが、 今よりももっと体力を失う。 美緒の体が弱いのも、生命力を削る暴走があったからだった。