午前8時。
あたしはまたあの豪邸にいた。
「理沙様、ピンクとホワイトどちらがお好みでございましょうか?」
「んーどっちも好きだなぁ...。」
「ではこちらでお似合いになるものをお選びしてよろしいでしょうか?」
「はい。ぉねがいします...」
なかなかなれないこの扱い。
今朝もまた寮の前に超丁寧なおじさん迎えに来てたし。







「理沙様、こちらでお化粧を...」
「あ、はい!」
例のとおり完璧なメイクをしてくれるメイドさん。
どうやったらこんなにまつげ伸びるの?
アイラインのひき方天才的!
「本日髪型はどうなさいますか?」
「あ...何でもいいです」
「では巻きますね」
「はぃ。」







この人はほんとに天才。
メイクもできて、こんなにきれいに髪も巻けるなんて。
最後にきれいな髪飾りをつけてくれた。
「わぁ...」
「お気に召されましたか?」
「とっても!」
ありがとうございますと頭を下げるメイドさん。
こちらこそって勢いよく頭を下げたらあせるメイドさんがなんだかおもしろかった。








おもしろいのはきっとあたしだよね。