恋人以上、恋人未満。



それから1週間あたしは何もなくすごした。
この前された話なんて忘れてた。





今日は一週間ぶりに翔太が学校に来た。
「あ、久しぶり」
「おぅ、理沙...」
「疲れてるね。大丈夫?」
「あぁ...新しい機械が開発されてその契約とかいろいろ...」





「大変だね。桃花さんと仕事してたの?」
「いや、今回は別。それだけが唯一の救い」
子供みたいな無邪気な笑顔。
また胸の奥がキュンってなる。







授業が始まったけど、翔太はずっと寝てた。
何で寝てるのに成績いいんだろう?






「あれ...授業終わった?」
やっと目を覚ました翔太。
もうHRがおわって1時間もたってる。
校庭からは部活動生の声。





「とっくに終わった」
先生に起こしてやってと頼まれたものの...
気持ちよさそうに眠る翔太を起こすなんてできなくて...





「ごめんな...おこしてくれたらよかったのに」
「気持ちよさそうに眠ってたから」
「わりぃな。ちょっとつかれてて...」
「全然。かえる?」
「そうだな。おわびにアイスでもおごるわ」
「やったぁ♬あたしストロべりーね!」






またこうやって翔太と笑えることが幸せ。