「理紗??はいこれ」
翔太はちいさな紙袋を差し出す。
「何これ??」
「さっきほしがってたブレスレット」
驚いて翔太を見上げるあたし。






「その顔好き」
「へっ...んっ...!?」
いきなり優しいキスをあびせてくる。
何で?!何がどうなってんの?
これキス...だよね??






そのキスはたった一瞬にも感じたし、永遠にも感じた。
「翔太...?」
「え?あ...れ??」
不思議そうな顔をする翔太。
「...」
「ごめん...俺何やってんだ...」





翔太はサラサラの髪をクシャっと握った。
黙ってあたしの手を引く翔太。
後ろ姿はさみしげ...
「っ...」
あたしの目にはうるうるとしずくがたまっていく。





あたしは立ち止まってしまった。