「「..........」」
「あれ?」
周りの目がいっせいにあたしたちに集まる。
「な、何か?」
奈々が周りを見渡しながら聞いた。
「「「「か、かわいいいいい!!」」」」
「っ...!」
思わず耳をふさぐあたしと奈々。





とりあえず無視して看板を見る。
「2組だ!あっ!理紗もだ!」
「やった!同じクラス!」
熱い抱擁を交わすあたしと奈々。
「「「「「きゃーーーーーー!」」」」」
「「「王子ーーーーー!!」」」






耳をつんざくような黄色い声。
マジ何なの?
朝から迷惑極まりない...。
「おはよう」
「「「「おはようございます!!」」」」
爽やかな笑顔を浮かべながらみんなに挨拶をしていく王子と呼ばれた人。
「おはようございます」
あたしと奈々にも笑顔を向ける。






「...どうも」
不機嫌そうな顔をして奈々は軽く頭を下げた。
あたしもとりあえず頭を下げておいた。
「理紗、教室いこぉ?」
「あ、うん♪」
王子とか何とか...もうめんどくさくなてきた。






何でもめんどくさがって途中でなげだすのがあたしの悪い癖。