「大丈夫!ほら、チャイムなるよ?」
「あ、あぁ」
心配そうな翔太の顔。
ここ最近何度も見てる気がする。
あたし、迷惑掛けてる?
恋人ごっこなのに、恋人じゃないのに。
翔太に迷惑かけないことが唯一あたしにできること。
このままじゃダメ?
あたし負担になってる?
考えれば考えるほどマイナス思考になってく。
静かに震える携帯。
「...??」
<元気ねーな。マジ心配。大丈夫か?>
翔太からのメールだった。
見ててくれた。
心配してくれてた。
嬉しかったの...
彼女になれたような気がした。
彼女だったらこんなだろうな...って。
翔太の優しさが胸にしみたの。
迷惑掛けたくないって思ってるのに、心配されて嬉しいなんておかしいよ。
≪眠いだけー((+_+))大丈夫★≫
メールをおくって携帯を閉じた。
机に伏せる。
こころの病気?そんなはずない。
気づいてるんだよ...
何に...?
自分の気持ち...?
わかんないよ。
何を求めてるの?
何をどうしたいの?
今の居場所をなくしたくない。
あたしのほんとの気持ちをぶつけたら、君は何て言う?

