あれから翔太とは少し気まずいけど、みんなの前でそんな雰囲気を見せないようにしなくちゃいけない。
「理紗。昨日の課題やった?」
「やったよ」
「見せて?」
「あ、はい」
笑顔で英語のノートを差し出すあたし。






「理紗、あれから平気なの?」
前よりさらに心配症になった奈々。
「大丈夫だよ。桃花さんもあきらめたみたい」
ちらっと横目で桃花さんを見る。
数人の女の子と楽しそうに笑ってる。
「そっか。何かあったらいいなよ?」
「うん。ありがと」





やっぱり奈々にもほんとのことは言えない。
恋人ごっこなんて...。
「理紗?大丈夫?」
「へ?あ、うん」
一人のときとか、ふとした拍子に思い出すあの日。






あたしなんかが翔太の彼女でいいのかな?