「疲れた?アイス食う?」
「ほんと?いいの?仕事は?」
「今日の撮影、一日がかりの予定が理沙のおかげで早くおわったから」
「じゃぁ、今日はもう仕事ないの?」
「あぁ」
理沙はよかった、と短くため息をついた
「駅前の新しい店いく?」
「うんっ♪♪♪」
こういう所は全くかわらない
どんどん綺麗になってく
どんどん大人になってく
どんどん遠くなっていく…
君の存在をどうにかしてつなぎ止めたい
千恵の気持ちにもとっくに気づいてる
理沙の気持ちも、わかってる
千恵にひどいことしてるのも、知ってる
でも俺が守りたいのは、傍にいたいのは
紛れもなく理沙だから。

