終わった後も隼人は優しくあたしを抱きしめてくれていた。 「理沙、大丈夫?」 「ん………」 優しく髪をなでてくれる。 「…………理沙?」 「……………んー…」 隼人の呼びかけはもちろんあたしには聞こえてない。 ゆっくりと夢の中へ引き込まれる。 『理沙っ!』 誰かがたあたしの名前を呼んだ、 隼人の声じゃないよ… ねぇ、どうしてそんなに切ない声であたしを呼ぶの…? 隼人の胸の中で、深い眠りについた。