「理沙、さっきから独り言?」
クスクス笑いながらあたしの顔をのぞき込む。
嘘!?
声にでてた!?
全部きかれてた!?
「全部かはわからないけど声にでてたよ」また完璧な王子スマイルをあたしにむける。
はうっ……
完璧すぎるよ隼人…。
きっと翔太もそうだよね。
ってまた翔太---!
「王子スマイル?」
隼人は不思議そうに呟く。
「ぎゃーっ!ごめんなさいっ。忘れてっ」
隼人の部屋についた時にはすでにぐったり。
「はぅ-……」
「理沙、紅茶のめる?」
「うん!大好きっ」
「そ、そっか」
紅茶が大好きなあたしは思わず大きな声で答えてしまった。
なぜか赤くなる隼人の顔。
……………?
あたしなんか変なこと言っちゃったかな?

