「奈々...どうしたの?」
「久しぶりだねー!最近授業もあわなかったしね?」
「そうだね??」
「ご飯つくってきたよ!」
奈々の持つお盆には湯気を立てるたくさんのお皿。
「ぇ?」
奈々は机にお盆をおいてあたしのベッドに腰をかけた。
「理沙、ちゃんと食べなよ?」
「食べてるよ?」
「もともと細いのにそんなにやせて気持ち悪いよ!」
「ひどーい!でもダイエット中なんだぁ♪ありがと」
「理沙は世界一うそがへたくそ。これ、栄養考えて作ったから食べてね」
そう言い残して奈々は帰っていった。
やっぱり奈々には何でもお見通しなんだね?
全然あってなくたってこんなにもあたしのこと考えてくれてるんだね。
「奈々、ありがと」
おいしいご飯に涙がでた。
奈々のあったかさに...勇気をもらったよ。

