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「…時川さんと榎本君なら知ってる。時川さんはいろんな人といるの見たことあるし、榎本君はサッカーの練習の時、前髪結んでるよね?」


「あれま、知られてた!あ、亜也でいいよ。名字は長いでしょ?」


「まじで?!やべぇ、俺色濃くインプットされてんじゃん。何気に有名人?!」


嬉しそうにする二人。
俺的にはあまり気に入らないけど、この気持ちは秘密にしておこう。

杏花が笑ってるから。








日常を奪ってしまったから、何かしたくて。


奪うだけじゃ嫌なんだ。
奪うだけの存在じゃなくて、与えられる存在になりたかったんだ。





To be continue...


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