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「ヒカリ。」


「あ?」


「亜也。」


「亜也?」


「え、あ、ちぃちょっと…っ!」


俺の意図が読めたのか、亜也が変な声を発する。
もちろん無視。





「亜也が好きなのはお前だ、気づけよ馬ー鹿。」





「…は?」


「ちぃっ!」


亜也から罵声がとんだが、知らない。
俺は巻き込まれただけであって、自分を助けるためにやったんだ。
キューピッド役引き受けてやったんだから、感謝してほしいくらいだ。

ほぼ放心状態のヒカリの手を外し、俺は服の埃やらをはたく。

そして、二人を振り返って一言。





「幸運を祈る。」




To be continue...


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