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「…ごめん、俺なんか変だわ。」


彼は苦笑しながらそう謝った。


「ん、別にいいけど…続き昼休みでいいか?」


俺も苦笑しながら時計に目をやり、言った。
もうすぐホームルームが始まる。


「あぁ…本当ごめんな。」


「気にすんな。お前が変なのはいつものことだし。」


「うるせーよ。」


ニカッと笑ってくる。うん、いつものヒカリだ。



前側のドアが開き、「席着けー」と声を張る担任。
生徒達はゾロゾロと雑音と共に席に着く。
そんな中。


「おっはよー!」


前のドアから元気よく登校。
始業ギリギリにいつも来る彼女は、担任など気にせずに自分の席に向かう。


「ちぃ、ヒカリおはよ。」


「はよ。相変わらずだなぁ、亜也。」


「てかさ、いつも同じ時間じゃん。すげくね?」


「でしょー誉めて誉めて!」


「すごいすごい。」


「適当に言うなバカ。」


亜也がヒカリをこづいた。
それを横で笑って見る。





同じ毎日。
「ずっと続けばいい」と何度も思った。



きっと、お前ら以上のやつらなんていないから。



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