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「!」


ボケーと携帯の画面を眺めていたが、誰からのものかを再認識しベッドから飛び上がった。


「え、え?」


ガラにもなく慌てて、そのせいでうまくボタンが押せなくてメールがなかなか開かない。
やっとのことでメールを開ける。内容は、


【今日は楽しかった。ありがと。】


というメールだった。
それを見て、俺はまたため息をつく。
一行。彼女らしいというかなんというか…。
変に期待した自分が馬鹿だった。もう、ため息の意味さえわからない。


「…やっぱ杏花だよな…。」


無意味に呟いた。
そしてまた笑う。
さっきとは違う、苦笑ではなく、心から。





さっきまでの黒い気持ちは、もうどこにもなくて。
こんな、彼女からの何気ないメールに一喜一憂してる俺がいて。

君の存在は、俺の中で一番大きくて。




きっとどこかで比べてるんだ。
君と、他の誰かだったら?
そうすると、やっぱり君を選んでしまって。

すぐに君でいっぱいになって、それだけで幸せな気持ちになれる。









いつの間にか、君でいっぱいだったんだ。



to be continue.

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