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「コンビニかぁ…って、何勝手にお会計してるの?!自分の分くらい払うよ!」


「こんぐらい俺が払うって。」


「だぁめ!はい、コーヒー代。」


「いいって。」




「…ちぃ?」




杏花以外の女に名前を呼ばれた。
そちらを向くと同じクラスの、化粧の濃いやつがいた。
名前は…覚えてない。


「千明の知り合い?」


「ちょ、杏花ストップ。」


杏花が向こうを見ようと俺の後ろから顔を出したので、慌てて押し返した。
その間も、女は俺に手を振ってくる。


「…少しさ、待ってて?ちょっと話してくるから。」


「コーヒー代受け取る?」


「うん。」


「じゃ、行ってらっしゃい。ここにいるね。」


「うん。ありがと。」


彼女からコーヒー代を受け取り、カフェから出た。



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