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切られる電話。
残ったのは、等間隔に流れる、ツーという音。
早く通話を切れと催促するように、俺の耳に響く。



俺はなかなかボタンを押せなかった。






思う。





彼女との繋がりも、こんなに儚いものなのかと。




こんな、電波一本で引っかかるように繋がる、今にも切れそうな関係だったのかと。









何が"特別"だ。
彼女との繋がりに、微かな補強が出来ただけ。



目に映らない距離にいて、笑い合うことも、触れることもできないのに。









彼女はこんなにも、遠い。





to be continue.

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