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「ー…っ！わかった、言う、言うから！それ以上寄るな！」


亜也は真っ赤な顔をさらに赤くしながら必死にそう言い、両手を伸ばしヒカリと距離をとる。
そして、息をついて言った。


「屋上には行ってないよ、保健室にいた。
きぃが階段から落ちたらしくて、でも保健室の先生お休みだからあたしが手当てしてきたの。」


自分は平気だと見せるため、亜也は手を広げてみせた。
それにヒカリは安堵の笑顔を浮かべるが、逆に俺は目を見開き聞き返す。


「亜也、杏花がケガ…？」


「え、うん。ぇあ、でもたったの…て」


亜也が俺の様子に慌てて説明しようとしたが、


「…おい、最後までちゃんと聞けよ。」


すでに俺は教室を飛び出していた。




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