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「女は傷つく存在じゃなくて、守らなきゃいけない存在なんだって思った。
…泣くくらいなら笑っててほしい、だから俺は女に優しくしたいんだ。
もう、あんなに傷ついてるところ、見たくないから。」


ただの自己満足、それでもいいと思った。
笑ってくれるなら。

俺は長いため息を吐いた。
こんなこと人に話したのは初めてで、上手く話せていただろうか。
思い出すのはつらい。自分の無力さも同時に思い出すから。
でも話した後、少しすっきりした気がする。


「…千明、ごめんね。」


「ん?」


杏花のいきなりの謝罪に首を傾げる。


「…私も束沙さんたちのこと、綺麗だって言ったから。」


そう言いながら、カップを持つ手に力を入れてる。
そんな彼女に、俺はまた笑った。


「杏花、謝んなくていいから。
杏花は束沙たちの中身も知って、それでも綺麗だって、素敵だって言ってくれた
………ありがと。」


俺の言葉に、彼女は驚いた顔で俺を見た。
それにまた、俺は笑った。








ありがとう。
本当の”俺たち”を見てくれて。







To be continue...



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