「兄貴は七瀬が殺したんじゃない。兄貴は七瀬のおかげで最期まで幸せだったんだよ」 ………不思議… 健斗が言う一言一言があたしの身体に染み込んでいく。 今まで心を覆っていた闇が晴れていく気がした。 「…だからもう自分を責めるなよ……」 あたしをしっかりと抱きしめる健斗。 あたしも健斗の背中に腕を回した。 ……温かい… 優しいぬくもり。 こんなぬくもり久々だよ… 健斗の腕の中であたしの心まで温かくなった。