健斗は一瞬驚いた表情をして、それからいつもの笑顔を見せた。 「じゃあ行こうか」 あたしの腕を掴んだまま歩き出す健斗。 「どこに行くの?」 あたしの問いかけると立ち止まって振り返った。 「遊園地」 「……バカ。1時間じゃ無理でしょ」 「じゃあ屋上がいいな」 「…屋上?」 「うん、俺屋上好きなんだ。案内してよ」 あたしは掴まれた腕を振りほどいて逆に健斗の腕を掴んだ。 健斗の腕を引っ張って歩き出したあたしの背中に健斗は優しく微笑んだ。