凛のおかげでクラスメイト達があたしの席を離れていく。
「ありがとう」
そうつぶやいたあたしに、また凛が微笑む。
金髪、メイク、ピアス。
どれもみんな校則違反だけど…
でも、どれも凛にすごく似合っていた。
「あたし、これから先生に呼び出しくらってるんだ。いってくるね」
凛はそう言ってカバンを机に掛けて、苦笑いした。
「たぶんまた怒られる」
ニヤリと笑って自分の金髪を指差すと教室を出ていった。
あたしはまたクラスメイトに質問責めに合わないように、机にうつ伏せた。
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