─────ガラッ…



学校に着いて、教室のドアを開けたあたしにみんなの視線が集まる。


クラスメイト達は、一瞬驚いたようにあたしを見つめてから駆け寄ってくる。



……まぁ…無理もないか…

噂が広まるのは早いもんね。




「おはよう!」

「久しぶりだね」


なんて声の他に



「彼氏亡くなったんでしょ?」

「大変だったね」

「つらいよね…大丈夫?」


ってデリカシーのない声もかけられる。





……やっぱり。


直斗が死んでしまったこと…みんな知ってるんだね。