あたしは、生きると決めた。 夜もやっと眠れるようになった。 目をつぶったときの闇も平気になった。 あたしには、希望ができたから。 健斗という名前をした“直斗”は生きてる。 明日から、学校に復帰しようかな… いくら恋人が亡くなったからとはいえ、何日も何日も休んでいられないしね。 今ならなんだかまた頑張れそうな気がするよ。 直斗…… 学校、久しぶりだなぁ…… そんなことを考えながらベッドの中であたしは目を閉じた。