2週間前、あたしは彼からプロポーズをされた。 『七瀬が卒業したら結婚しないか?』 それはあまりにも突然すぎて、あたしは放心状態だった。 そんなあたしを見て、直斗は 『あはは!七瀬びっくりさせてごめんな?』 って笑った。 『七瀬、おいで?』 広げられた彼の腕の中に入り込む。 大好きな彼の温もり。 聞こえる鼓動、なんだかいつもより早いみたい… 『…七瀬……』