「…直斗が死んだって……どういうこと…?」 あたしの声も震える。 『……直斗、交通事故で……トラックと……』 そこまで言って直斗のお母さんは黙ってしまった。 ……直斗……… 本当に死んじゃったの…? 『…今、北条病院にいるから……直斗に会いに来てやって…?』 「うん、すぐ行く!」 …北条病院…… あたしの家のそばだ。 傘なんてさしてる場合じゃない。 大雨の中、傘もささずに家を飛び出して走った。