やばい、やばい、やばい。 不吉な胸騒ぎが止まらない。 ベッドの上で携帯を両手で握りしめて直斗からの連絡を待つ。 手が震える… いつの間にか時計の針は9時をまわっていた。 窓に吹き付ける雨の音がうるさい。 「雨…まだ止まないのかな…」 立ち上がって窓に近づく。 外を見ようとしてカーテンを開けた瞬間、 ────♪〜♪〜♪〜… あたしの携帯が鳴った。