席に座っていつもみたいに机にうつ伏せる。 ……教室のざわざわとした話し声がうるさい。 耳障りだ。 …どうせ、大した話じゃないくせに。 恋バナ?部活の先輩の愚痴?それとも悪口? ………くだらない。 いいよね、みんなのんきで。 あたしはそれどころじゃないのに。 死にそうなくらい、直斗に会いたいのに。 でも、会えないのに… せっかくあたしの心に差した光が再び闇に覆われていく。 心のもやもやが大きくなる。