今はもう、姫君のお披露目が終わって宴が始まっている


何でも、私のためのパーティだそうだ


「白愛さん!

楽しんでますか?」


「えぇ、とっても楽しいわ」


この人は、結城 刹(ゆうき せつ)


さっき知り合ったばっかだ


「ねぇ・・・

もう、帰ってもいい?」


「えっ!?

ダメですよ!

今から、カラオケ大会が始まるんすよ!?」


カラオケ大会?


何でそんなものが?


「カラオケ大会って・・・、機械あるの?」


「もちろんっすよ」

そういって、刹は指を指した

「・・・大きいわね」


「でしょ?


・・・っていうか、もう始まると思うんっすけどなぁ」



そう刹が呟いた次の瞬間・・・


『イエーイ!!

お前らぁ!!楽しんでるか!!??』


葵の声がマイク越しに聞こえた



その声が、とても大きかったため白愛は肩をビクつかせた