ｺﾝｺﾝ…───

｢はい。｣




｢耶菜ちゃん、気分はどう？｣



｢あっ、先生。
ちょっと頭痛いです。

でも昨日より全然ましです。｣



｢そっか。｣




耶菜ちゃんのベッドの横には椅子が置いてあった。



その椅子を見ながら

｢誰か来てたの？｣

と聞くと


｢はい、未紗が。｣

と答える耶菜ちゃん。




｢今、飲み物買いに行ってます。｣



｢そうなんだ。

未紗ちゃん昨日もすごく心配してたよ。｣




｢そうみたいですね。

さっき未紗がフラついてたから心配したら

"耶菜が心配かけるからだよ"って言われちゃいました。｣




と笑ながら言う耶菜ちゃん。



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