美紗ちゃん、もう遅いし、それに耶菜ちゃんも落ち着いて、眠ってるから
今日はもう帰った方がいいんじゃない?」


「はい。そうします。」


そういって待合室の長椅子から立ち上がろうとしたら
目の前が歪んで、とっさに壁に手をついて体を支えた。



「大丈夫?」

顔を上げると先生の心配そうな顔がこっちを見ていた。