カルテを見ていた先生は、机から顔をあげた。 「どうぞ。そこの椅子に座って。」 「はぁ─い。」 「今は体調はどう?どこもしんどくない?」 「全然。大丈夫です。」 「そっか。一応、胸の音きかせてね。 服まくってくれるかなぁ。」 少し服をまくると、間から聴診器が入ってくる。