「阿南って誰?」 私は留衣乃に聞いた。 「…知らないの?」 不思議そうな顔で留衣乃はいう。 「……?」 私はあんまり興味がなかった。 「体育祭の係。決まったのよ」 「へぇ〜…」 私はのほほんと話を聞く。 「へぇって…。いいの?!」 留衣乃が厳しくいう。 「いいも何も…。決まったんだし?」 適当に答えていれば平気だと思ってた。