「…君に会いたかった。」
ハイネらしくない口調。
でも、それでも本当に彼が愛しくて。
「自分勝手なことをしたと反省してる。…でも、もう辛い思いはさせたくなかった。」
謝罪を告げるその口も、下がる眉も、何だって受け入れられるような気がした。
「…そんな事いいのよ。気にしてないわ、私だって…あなたを傷つけた。…それに…」
「?」
「私、勝手にあなたのお母様のドレスを着てしまったの。」
そう謝る私の姿を見て、なんだ、そんな事か。と言わんばかりに彼はフッと口元を綻ばせると、
「…綺麗だ。」
只それだけ言って、再び私を抱きしめた。
そうやって優しく抱きしめられる度に募る想い。
―どうかお願い。
今はずっと側にいて。
「あなたがいなければ、私は―…」

