花嫁と咎人


「お、お待ち下さい父上、」



遠くで見ていたオーウェンが危機を感じ叫ぶが、時は既に遅し。
彼は大きく剣を振り上げ、蔓延の笑みを浮かべた。



「―…、女王陛下。天国で父君と母君がお待ちです。」



嗚呼、駄目だ。
そう言いながら空に手をかざすこの男は、
完全に狂ってしまった。

もう、救いようが無いほどに…―。



「…ですから、私が、潔くお二方の元へと送って差し上げましょう―!」



そして振り下ろされた剣が弧を描き女王に達する…―





その直前の事だった。























キィィィン!