勿論何も知らないラザレスはただ笑い、王が座るはずの椅子に腰掛けては、
「この期に及んでまだ冗談を言うか」
と言うばかり。
…脳みそ入ってんのか、このカス。
だなんて思いながら、俺は視線をラザレスに向けた。
そしてニィッと口元を歪めると、口を開く。
「アンタは何も分かっちゃいねぇよ。世界の事、国の事。…勿論この俺の事も。」
するとラザレスはピクリと眉を動かし、俺を見て。
「だからこんな真似が出来るんだ。何も知らないが故の過ちってヤツ?…ははっ、マジ失笑。」
俺がそう言えば「…貴様。」と、ラザレスは眉間にシワを寄せた。
「…下等生物。即ち、アンタの事だ。」
そして次の瞬間ラザレスは立ち上がり、俺の側まで来ると…
…ダンッ!
「生意気な口を叩くな、このクズが!」
足で壁に押し付けられたが、俺の笑みが耐えることは無くて。
逆に笑いがこみ上げ痛みすら感じない。
―…馬鹿だ。
自分が偉大と思い込んでいるヤツこそ、本当の恐れを知らない。
「後悔させてやるよ…!」
お前の為に悲しんだ人たちの恨みと一緒に。
「アンタがこの世に生を受けた事、それすらも恨むほどにな…!」
そう、これこそが…元凶への復讐。
死であろうとも、悲しき運命の終着点なのだ。

