無言で元来た道を戻りながら、

おもむろにサーベルを引き抜いた。


アキに作って貰った血の様な染料を、その刀身にべっとりと塗りつけ…



鋭い眼光で前だけを見る。




浮かんだ笑みは、喜びか。

それとも…悲しみか。





「―…さて、」






いずれにせよ、




「滅びに行こうか。」




運命に刃を向けた事に変わりは無かった。